若手社会人の意識/実態調査
テキストマイニングによる分析結果
2020.5.25
レジェンダ・コーポレーション株式会社
人事BPR・BPO(採用・人事・労務・システム)のレジェンダ・コーポレーション株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:藤波 達雄、以下 レジェンダ)は、若手社会人(20代~30代前半)に在宅勤務で働く環境について緊急アンケートを実施しました。5,795名に調査を依頼し1,058名から回答を得ました。(調査期間 2020年4月20日~23日)
アンケート全体の結果サマリーについては2020年4月28日のプレスリリースで紹介しておりますが、今回は当社HRインベーション研究所によりフリーコメントに「テキストマイニング」分析を実施し、各コメントから読み取れる在宅勤務における生の声から拾える実体(特徴)を可視化いたしました。
各フリーコメントに対するテキストマイニングにより、主にどのようなことが発言されているのか、その傾向が読み取れました。
分析の結果、在宅勤務での課題、改善要望についてはハード面、ソフト面、業務・コミュニケーションマネジメントそれぞれについて会社側への要望が多くみられました。また、在宅勤務に適した自宅環境整備への補助を求める声が多くあがっています。
在宅勤務に肯定的な意見も多く、「時間」の使い方・意義に新しい発見をしていることが大きな特徴です。「時間」という言葉をキーとして「通勤がなくなった」、「家族との時間が増えた」、「自分のための有意義な時間が増えた」などが見受けられました。仕事の工夫についても多く意見があり「時間」の使い方など各人が工夫をしていることが伺えました。
これから在宅勤務を希望する方たちの要望には、会社のハード・ソフト面での整備の充実を望む声が多く、これは既に在宅勤務を行なっている方々からの改善要望にも合致することが伺えました。
3. 在宅勤務になって良かったことの感想や理由のコメントに関しての分析(426名回答)からみた共起ネットワーク
全22のアンケート項目のうち、回答者の置かれている状況・課題・考え・本音が見られるフリーコメントを対象としました。
分析には立命館大学産業社会学部 准教授 樋口耕一先生が開発されましたテキストマイニングツール「KH Coder 3」を使用し、「共起ネットワーク」と呼ばれる方法を用いました。
これは抽出した言葉(「特徴語」)の関連性(「特徴語」と「特徴語」の結びつき)を分析したもので、言おうとしていることがおおまかに理解できるものです。
後述する【分析結果】に各コメントに関する「共起ネットワーク」を記載しています。
「共起ネットワーク」では抽出された言葉「特徴語」の発生頻度は「バブル」の大きさで、また関連性(共起性)は線のつながりとして可視化することができます。
線上に表示されている数値は、線でつながった2つの特徴語が共に現れる出現回数の強さを表しています。数値が大きければ2つの言葉の組合せが多く語られていることになり、回答者全員が言おうとしていること(テーマ、トピックス)を、より良く、より深く理解することができるということになります。
しかし、発生頻度が少ない(バブルが小さい)特徴語と結びつきからも示唆することが見て取ることができます。
アンケート期間 | 2020年4月20日~23日 |
アンケート方法 | インターネット上でのアンケート画面による回答 |
アンケート対象数 | 5,795名(20代~30代前半の若手社会人) |
回答数 | 1,058名(在宅勤務中729名/在宅勤務をしていない通常勤務329名) |