3. 印象の良かった内々定連絡、悪かった内々定連絡

内々定連絡 良い印象と悪い印象のコメント抜粋表

これらの全コメントの中から意見の多かった内容を抜粋したものを確認したところ、以下の通り、連絡フェーズと承諾フェーズに分けることができました。

良い印象 悪い印象
連絡
フェーズ
タイミング
  • 連絡が早かった。選考終了から2時間後には連絡を頂いた。(東京大学大学院/理系/男性)
  • 翌朝一で電話をくれたところ。(熊本大学大学院/理系/女性)
  • 最終受けてから連絡が一週間こなかったこと(慶應義塾大学/文系/女性)
連絡ツール
  • メールだけでなく、電話でも連絡をもらえた。(高知工科大学/理系/女性)
  • 直接電話で内定通知および、今後に向けてのフィードバックがあったこと。(東京理科大学大学院/理系/女性)
  • 面接の結果発表がマイページ上のみであったこと。(早稲田大学大学院/理系/女性)
  • 内定の連絡が就活サイトを通したメール連絡だったこと。(東洋大学/文系/女性)
言葉
  • 一緒に働きましょうという言葉が嬉しかった。(明治大学大学院/理系/女性)
  • ストレートに、「君と働きたい」と言われたこと。(上智大学/理系/男性)
  • 「うちなんかでそんなに喜んでくれてありがとう」と言われた。(北里大学/理系/女性)
フィード
バック
  • 最終面接での自身の評価ポイントを教えてくださった点。(大阪市立大学大学院/理系/男性)
  • 自分のどの部分が良かったということやこれから期待することなどを、内定の際にA4で1枚の手紙に書かれていたこと。(東京学芸大学/文系/女性 )
  • 自分のどこが評価されたのかよくわからない(金沢大学大学院/理系/男性)
人事の対応
  • 人事の方の対応が丁寧だったこと。(立教大学/文系/女性)
  • 元気良くおめでとうございますと言ってくださったこと。(東北大学大学院/理系/女性)
  • 人事の方の対応が冷たい。(大阪大学大学院/理系/女性)
  • 事務的な対応であったこと。(金沢大学大学院/理系/男性)
  • フランク過ぎる(中央大学/文系/男性)
承諾
フェーズ
承諾期間
  • 期間を設けて内定を受けるか考える時間をくれた企業は好印象だった。(大阪大学/文系/女性)
  • 内定承諾書を提出するまでに1か月程度の長い期間を設けてくれた。(麻布大学/理系/女性)
  • 3日しか猶予期間がなかった(福岡大学/理系/女性)
  • その場で入社するかどうか決めなければならなかったこと。(同志社大学/文系/男性)
他社対応
  • 「うちを断ってもいいから、ちゃんと選んでね。」と選択の自由をくれたこと。(立教大学/文系/女性)
  • 拘束が厳しくなかったこと。(お茶の水女子大学/理系/女性)
  • 他社の批判をしたこと(東京大学/文系/男性)
  • 他社をその場で辞退させられたこと。(名古屋大学/文系/男性)
  • その場で「けじめ見せろ」と言って他社の内々定を辞退する電話をかけさせたこと。(東京大学/理系/女性)
その他
  • 社長と直接話ができたこと。(神戸大学/文系/男性)
  • 花が郵送されてきた(帝京平成大学/理系/女性)
  • リクルーターさんが自分より、喜んでくれた事。(立命館大学/文系/女性)
  • 工場見学や、社員にあってみたいとお願いするとすぐに手配してくださった。(慶應義塾大学/理系/女性)
  • 人事の方が丁寧に自分のキャリアを一緒に考えてくれたこと(お茶の水女子大学/文系/女性)
  • 推薦状と引き換えに内定を出しますといわれたこと(青山学院大学大学院/理系/女性)
  • 私自身のキャリアについて、人事担当の方からあまりアドバイス頂けなかったこと。(東京大学大学院/理系/男性)

また、これらの抜粋表を整理すると、以下のポイントがあげられます。

内々定連絡 良い印象と悪い印象の整理表

良い印象 悪い印象
連絡
フェーズ
タイミング 早い(即日、翌日に連絡) 遅い(一週間経っても連絡なし)
連絡ツール 電話とメール マイページやメールのみ
言葉 「一緒に働こう」 「うちなんかで・・・」
フィード
バック
評価した点をフィードバック フィードバックがない
人事の対応 丁寧、元気、明るさ 冷たい、事務的
承諾
フェーズ
承諾
期間
期間が十分にある 即決、数日での承諾を迫られる
選考中の
他社対応
他社の選考参加の容認 他社批判、他社を辞退させる

これらの抜粋表と整理表に基づき、内々定連絡の際に人事採用担当者が注意すべきポイントを考察しました。

連絡フェーズでは、『良い内々定連絡は素早く電話で、
一緒に働きたい気持ちと、評価した点を添えて。』

良い印象を受けた連絡は、「素早く電話で、評価した点を添えて、気持ちのこもった表現」ができているものとなります。一方、悪い印象の連絡は「連絡が遅く、マイページやメールのみの連絡。冷たいトーンで、何故内定したかわからない」ものです。

ただし、学生によっては、同じ連絡でも受け取り方が様々です。上記の整理表が全ての連絡において正解ではありませんが、学生がどのような印象を抱くのかご参考ください。

承諾フェーズでは、
『個々の内々定者の状況/心理を理解したアプローチ』

承諾フェーズでは特に、他社を選考中の学生の承諾には特に注意が必要です。「他社の批判をしたこと」が悪い印象につながったというコメントからもわかる通り、他社のネガティブキャンペーンはかえって自社の印象を悪くしてしまうことを忘れてはなりません。

また、「他社を辞退させること」に関しては悪い印象を抱くコメントも多く出ていますが、他社辞退を促すこと全てが悪い印象につながるとは限りません。「できれば他社を辞退してほしい」と促すことは内々定者を確保したい人事担当者にとって当たり前のこと。また、自社への志望度が高い内々定者の場合、自然な他社辞退の促しは、自社で必要とされていると考え素直に受け入れることもあるでしょう。注意したいのは、強制的なものや、自社への志望度があまり高くない内々定者のケースです。他社辞退の導き方次第で悪い印象を抱き、内々定辞退へと発展しかねません。

内々定承諾のフェーズは微妙な駆け引きが求められる心理戦です。相手(内々定者)の心理をよく理解し、個々の対応が求められるフェーズとなりますので、注意深く接していただきたいと思います。

自社のカルチャーにあった演出で、内定者の心に届くメッセージを

抜粋表のその他の良い印象のコメントには、「社長と直接話ができた」「花が郵送されてきた」等が挙げられ、内々定連絡は企業、内々定者に応じて千差万別であることがわかります。自社のカルチャーに合った演出こそ、内々定者の心に届くのではないかと思われます。

調査概要

調査対象 2013年度新卒就職活動を行う大学生または大学院生の方
有効回答数 721名
調査方法 インターネットによる調査

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