採用コラム

中途採用 人材紹介会社VS.ダイレクトソーシング

注目度アップ!ダイレクトソーシング

中途採用の主流と言えば人材紹介会社や転職媒体経由の「転職顕在層」からの採用ですが、昨今では「採用コスト圧縮」「ターゲット人材の母集団拡大」等の課題から、転職を積極的に考えていない「潜在層」へ直接アプローチする"ダイレクトソーシング"を取り入れる企業が増えて来ています。

大手外資系企業のグローバル基準でみた場合、日本の「人材紹介会社利用比率」は非常に高く、実は日本独特の採用文化であることを実感します。過去に支援させていただいた世界的なグローバル企業では、人材紹介会社の利用率は5%程度で、採用経路の大半は自社ホームページ・社員紹介・自社採用担当によるヘッドハンティング活動等の「ダイレクトソーシング」でした。

当社でもご支援させていただく機会が増えてきましたので、ダイレクトソーシングの成功のヒントを今回はお届けします。

ダイレクトソーシングの具体的手法

転職顕在層へのアプローチとは異なる手法で、異なる池を見定めるのがダイレクトソーシングです。具体的には情報交換イベント・社員紹介・SNSコミュニティへのアプローチ等が挙げられます。採用手法のイメージを表に整理しましたので、下記表をご覧ください。

ダイレクトソーシングを導入するメリットは?

導入することで期待できる効果は、以下を挙げることが出来ます。

1. これまでの手法では出逢えない人材との接点

応募意思がある「転職顕在層」ではなく、「まだ転職を考えていないものの、自社が逢いたいと思う」人材との出逢いが待っています。また、自社でターゲティングした池に飛び込むため、採用要件に見合ったスキル所持者が比較的多いでしょう。

2. 自前の候補者データベースを生成することが出来る

「転職顕在層」の場合、その場限りの接点であったり、候補者所有権が人材紹介会社にあるため、継続してコミュニケーションは困難です。

しかしながら、自社による直接アプローチで、候補者の合意があれば、その後も継続コミュニケーションをとることができます。

潜在層の方はもともと「すぐには転職を考えていない」人は多いので、これらの情報をデータベース化することで、徐々に「自前採用」の基盤を作っていくことが出来ます。現にダイレクトソーシングの採用で成功している企業は、数年単位でデータベースを作りあげ、そこから採用できるサイクルを確立しています。

3. 採用コストの圧縮

自社による採用のため、人件費を除いた場合、採用コストは圧縮されます。

自前データベース作成のための心がけ

採用活動において「魔法の杖」は存在しない。ダイレクトソーシングも手法の一つ。

このように、メリットを挙げると、今迄に逢えない人材に出逢える上、採用コストの圧縮につながる「魔法の杖」のように見えるのがダイレクトソーシングです。ですが、注意しておきたいのは、導入したからと言って、採用状況がすぐに好転するものではないということです。

これまで人材紹介会社や転職媒体が築き上げてきた「転職マーケット」へのアプローチに代わる、または補填する採用手法の一つであることを理解し、実績を作るためには、それなりの期間とリソースを想定する必要があります。

成功に必要な要素をいくつかご紹介したいと思います。

(A)「人の人生に寄り添う存在」「採用広報マン」になる

優秀な人材ほど、現在の待遇に満足し、中長期でキャリアを考えるが多く、また周囲に影響のある人が多い傾向にあります。

メール1通で応募を促すだけではなく、実際に面談や、その後のフォローを「人と人との付き合い」と捉え、ラブコールを送り続けましょう。それにより、自社の魅力を理解してもらい、候補者の気持ちを傾けることができます。候補者は採用担当者を通じて会社やキャリアイメージを醸成するため、「自分は採用を通じて自社を宣伝している」気持ちで取り組むことが大切です。「この人を採用すれば、企業も、この人も幸せになれる」と思った人に入社してもらった時の喜びは格別です。

(B)ゼロから自前データベースを作る醍醐味を味わう(結果を焦らない)

メールや面談、その後のフォローによって、「自社へのキャリアに興味を持ってくれる人」を増やすことで、人材の「自前調達」の基盤が出来てきます。

仮に人材紹介会社と「よーいドン」でスタートした場合、人材紹介会社経由の応募者で採用が決定することが多く、「意味のある活動か」と思う瞬間もあるかも知れません。そんな時は、本来の目的に立ちかえり、「ゼロから自前調達の基盤を作っている」というダイレクトソーシング活動の意義を再確認しましょう。

最後に

ダイレクトソーシングは、成果が出るまでに労力と期間が必要です。ですが、この取組みによって自社の採用力に向き合い、考え、気づき、経験することで、既存の採用手法にも転用できる要素はたくさんあります。何より採用担当者の醍醐味は「ビジネスに貢献する人材を採用する」ことですから、それを自社で調達することのやりがいは、これまでにないものになると考えています。

今後も、「ダイレクトソーシング」が日本において有効な採用手法として根付くように、1社でも多くの企業様を、引き続き支援させていただくことを私のミッションとして取り組んでいきたいと思います。

採用支援事業部 リーダー H.K

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