採用コラム

インターンシップの目的~職場体験型かグループワーク型

インターンシップの効果を高めるための現場視点とフォロー

今年は、各企業の動向を聞いていると、昨年よりもインターンシップを実施する企業が増えているようです。
昨年は、経団連の倫理憲章でインターンシップの実施は5日間以上と定義されたことや、震災の影響で企業は夏場まで前年の採用活動を継続していた影響などでインターンシップを実施できない企業を多く見かけました。
今年のインターンシップは、大半の企業が終了していることと思いますが、今一度インターンシップ目的を考え、これから企業がすべきことについて考えていきたいと思います。

インターンシップの目的は、仕事理解の促進

インターンシップとは、政府の指針では、学生が就業体験を通じて将来の仕事やキャリアに対する意識を高め、仕事を選択するための知識をつけていくためとされています。実際に、私が学生と話をする中でインターンシップに参加した理由を聞いてみると、魅力的な仕事を知ること、そして就活を有利にしたいという声をよく聞きます。
そして、企業がインターンシップを実施する目的は、多くの企業の人事担当者に聞くと、採用活動の一環で自社の仕事を理解してもらうことと考えています。ちなみに、米国ではインターンシップが就職にほぼ必須となっており、現在、インターンシップなくして一流企業や公務員に就職することはありえないと言われています。
つまり、学生・企業双方にとって、インターンシップの目的は仕事理解であり、それが結果的に就職に繋がれば良いと考えていることがわかります。

仕事理解を促進する手法としては職場体験型、
しかし実施にはハードルも

仕事理解を促進するためには、やはり一定期間の職場体験型のインターンシップに勝るものはないと思います。「実際にどのような仕事をしていて、どんな人がいて、どのように考えて過ごしているのか」
しかしながら、企業が職場体験型のインターンシップを実施するには、現場での労力確保の為の社内調整、受入準備、報酬などの様々なコストがかかります。その為、多くの企業は、なかなか職場体験型のインターンシップに踏み込めないのが実情です。
では、職場体験型のインターンシップでないと仕事理解を促進できないかというと、そうではありません。

インターンシップで仕事理解を促進するポイントは、
現場視点と事後フォロー

大手IT企業のお客様の採用活動のインターンシップを支援したときの話です。
このお客様は、特定の研究職のみで職場体験型のインターンシップを実施していたのですが、他の職種でもインターンシップの導入を検討することとなりました。しかし、受入部門や現場社員の負荷、取り扱う情報の制約など、職場体験型インターンシップはなかなか実現ができないことから、グループワーク型の5日間のプログラムを実施することとなりました。単純なグループワークではインターンシップの目的を達成できないので、グループワークに現場視点を盛り込んで実際の仕事と同じ様に設計するために、お客様の現場社員へ複数回のインタビューを行いました。そして、現場社員の方にインターンシップにも参加してもらうことで、現場の実際の話を交えたグループワークを実施することができました。
また、インターンシップ終了後も、定期的に様々な社員と対話する機会や、キャリアの相談会、会社の経営層の講演など、様々な社員に触れてもらい、働くイメージ、仕事のイメージを膨らませてもらうフォローを行いました。現場社員にフォローを実施してもらうポイントとしては、学生を「お客様」扱いしないようにしてもらいました。なぜならば、あくまでも学生は「就業体験」に来ているため、「お客様」ではなく「会社の後輩」の気概で接することで、学生の満足度向上にも繋がるからです。

こういった活動の結果として、インターンシップに参加した学生の9割が、その仕事に興味を持って採用選考に参加、そしてそれらの学生の面接官からも「インターンシップ参加学生は、仕事、会社の理解が深く、自分が働くイメージをしっかり持てている」とのコメントもいただきました。

この話からもわかる通り、現場視点とフォロー次第で、職場体験型インターンシップ同様の効果を得ることができます。
インターンシップは事後のフォローも重要です。
今一度、今後のフォローについて振り返ってみてはいかがですか?

採用支援事業部 マネージャー K.H

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