採用ソリューション | 3年計画での提案を採用!グループ会社6社一括採用と知名度向上を実現 |
社名 | 株式会社両備システムズ |
本社 | 岡山県岡山市北区下石井 |
設立 | 1969年12月 |
従業員数 | 1,528名(2024年1月現在) |
事業内容 | 公共、医療、社会保障分野および民間企業向けの情報サービスの提供(システム構築、アウトソーシング事業)、ソフトウェア開発、ハードウェア販売および保守サービス、ネットワーク構築サービス、データセンター事業、クラウドサービス事業、セキュリティ事業 |
岡山県に拠点を置き、公共、医療、社会保障分野および民間企業向けの情報サービスの提供、システム構築やネットワーク構築サービスなどの事業を展開する両備システムズ。AIに投資して新規事業を展開する一方で、デジタル人材の育成にも力を注いでいる。
レジェンダを導入した背景や今後の採用について、経営推進本部 総務・人財統括部 人財戦略部 採用グループ シニアリーダーの田中芳彦氏にお話を伺った。
Q. レジェンダにお声がけいただいた経緯を教えてください。
田中氏「最初にレジェンダさんから提案書をいただいたのは、2008年7月26日でした。当時、弊社で採用を主に担当していたのは私1人で、ほかにはサポーターが2名いるほか、面接などを担当できる社員が30名、システムを展示して学生を案内するなどに協力してくれる社員が50名という体制でした。ただ、その他の人事業務と並行して採用にあたっていたため、なかなか採用に時間が割けない状況が続いていました。
その後、事業が急成長するのに伴って採用領域や総務も拡大することになり、組織体制を整えるためにレジェンダさんのサービスを導入しました。現在では8都府県に13ヵ所の拠点があり、社員数も総数およそ1500名にまで増加しています。
また、分社などで小回りが利くようになっていた反面、グループ会社各社の知名度が低いために採用が困難だという背景もあり、両備システムズとしてグループ会社6社で一括採用をする形で、コンサルティング会社に依頼しようということになったのです。そこで、コンサルティングを引き受けてくれそうな会社を私がインターネットで調べて、11社ほどピックアップしました。」
Q. その11社の中にレジェンダがあったということですか?
田中氏「いいえ。私がピックアップした11社の中に、レジェンダさんのお名前はありませんでした。実は、私が調べた11社の企業さんに提案依頼を受けていただけるかどうか、1社1社確認の電話をしたところ、断られることが続いたのです。私がピックアップした企業さんはすべて東京や大阪の会社だったので、「岡山での仕事は割に合わない」ということでした。
ところが、11社の中の1社のご担当者さんが、「うちではお引き受けできないが、引き受けてくれそうなところを知っている」と言って、数社の企業さんをご紹介してくださいました。そのとき、ご紹介いただいたうちの1社が、レジェンダさんです。そこで、早速ご紹介いただいた企業さんにご連絡させていただいて、最終的に5社にRFPを提出して、実際に提案を受けました。」
Q. RFPを提出した5社の中から、レジェンダをお選びいただいた決め手について教えてください
田中氏「当時のミッションとして、6社一括採用するということがまず第一にありました。また、「プログラミングに秀でた人材がほしい」「首都圏・関西圏の学生の比率を高めたい」「毎年400名しかいない会社説明会の参加者を、1,000名に増やしたい」「採用後、長く活躍してくれる人材がほしい」などの要件をRFPに盛り込んで、5社に提案書を提出していただきました。その提案書を我々が評価した上で、最後はレジェンダさん含め2社に候補を絞りました。
レジェンダさんに決めた理由は、やはり提案内容と実現性です。どれくらいサポートしてくれるのかということやどれだけの人員を増やしていくのかなど、色々な課題をまとめた上で、3年計画での提案をしてくれました。1年で成果を出すことが不可能に近い状況だったので、3年計画というのは当時の状況に即していたと思います。幅広くかつ現実的な提案をしてくれたところが弊社の役員から高く評価されて導入に至りました。」
Q. 2012年の導入当初と現在で、学生の意識は変わっていると思いますか?
田中氏「変わっていると思います。いわゆる「Z世代」と呼ばれる人たちは、私たちの世代と考え方が違うところがあります。その違いを強みとして活かし、ビジネスにつなげてほしいと期待しています。
また、今後は少子高齢化で海外人材の採用も視野に入れなくてはいけないと言われています。けれども、日本円の価値が下がっているため、「日本で働いても、経済的なメリットは少ない」と海外の若者から評価されているようです。これも1つの意識の変化だと言えるでしょう。
今後も安定して優秀な人材を採用するためには、経済的な理由以外の部分で「日本で働きたい」と思えるようなカルチャーをつくり上げていく必要があると思います。業界全体で、あるいは政府主導でそういった取り組みがなされることを期待している一方、弊社でも誰もが働きやすいカルチャーに向けて活動を行っています。」
Q. レジェンダのサービスが役立っている部分を教えてください。
田中氏「弊社の採用領域において、かなり役立っていると思っています。例えば、RFPに記載した「会社説明会の参加者を1,000名に増やしたい」という要件に関しても、一昨年頃に達成できました。年数はかかりましたが、弊社の要望は実現しています。
また、首都圏に関しては依然として厳しい状況ですが、関西圏の学生の採用はかなり増えました。現在、弊社はローカルではなく全国でビジネスを展開しているので、今後は首都圏の出身者を含めた幅広い人材の採用を、さらに拡大していきたいと考えています。」
Q. レジェンダを導入して10年になりますが、最近の貴社の採用活動における課題をお聞かせください。
田中氏「大手の企業さんと比べるとまだまだ知名度が低いところが、課題です。まずは、本社がある中国地方での知名度を上げるために、地元の企業やエージェントがとりまとめるイベントについては、積極的に出展するようにしています。地元でランキングの順位を上げて、まずは弊社の知名度を上げたい。そして、採用につなげたいと考えています。
また、採用後の定着率についても課題感があります。当然のことですが、「入社=ゴール」ではありません。インターンシップなどで母集団としてそれなりの人数は集められていると思うので、入社後に長く活躍してもらえるようにしていきたいですね。」
Q. 今後、レジェンダに期待することを教えてください。
田中氏「前述の日本に対する海外からの評価もそうですが、市場の変化は非常に早くなっています。その変化にスピーディーに対応した提案をしてくれることを期待しています。もちろんアウトソーシングという形なので、舵取りの一部は我々が責任を持ってやりますが、VUCA(ブーカ)時代と言われる先行きが見えない時代を、レジェンダさんと手を取り合って乗り越えていければと考えています。」
Q. これから取り組みたいことを教えてください。
田中氏「弊社のトップから、2030年をマイルストーンとして設定されています。そこまでには、西日本No.1のICT企業になりたいですね。やはり社員のアイデアによって新しいビジネスが生まれてこないと、目標の達成は難しいと思います。アイデアを持って動ける優秀な人材を、なるべく手間をかけずに採用していきたいです。少子高齢化の中でも、優秀な人材を確保できる体制を実現させたいと考えています。」
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掲載日:2023.12.22