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採用コラムおすすめの採用コンサルティング会社9選|具体的なサービス内容や選び方までご紹介

採用活動に取り組んでいるものの、採用チームに十分なノウハウがないため、なかなか自社の求める人材を確保できない。

上記のお悩みを抱えている方は、採用コンサルティングサービスの導入を検討するのも一つの方法です。

本記事では採用コンサルティングの概要や採用代行(RPO)との違いを踏まえつつ、具体的な支援内容や導入を検討すべき企業の特徴、導入のメリットなどを解説します。

採用コンサルティング会社の選定ポイントやおすすめのサービス提供会社も紹介していますので、ぜひ最後までご確認ください。

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採用コンサルティングの概要

まずは採用コンサルティングの概要として以下の3点を解説します。

  • 採用コンサルティングとは
  • 採用コンサルティングと採用代行(RPO)の違い
  • 採用コンサルティングが求められる理由

採用コンサルティングとは

採用コンサルティングとは、最適な採用活動の実現に向けて、戦略設計から施策実行まで幅広いサポートを行うサービスです。

課題抽出や戦略設計といった上流工程の支援に特化したものから、各採用施策の実行を併走支援するサービスなど、採用企業の要望によって支援範囲は異なります。

採用のプロフェッショナルの持つ知見や経験を踏まえた採用戦略や施策を立案するため、採用活動の質を高めることが可能です。

レジェンダ担当者のコメント

いま経営の指標として人的資本経営への注目が高まる中、どんな人材を確保し、どういった組織づくりを通じて事業の発展を進めていくかが企業にとって極めて重要になりました。

経済産業省が発表した伊藤レポートの内容を挙げるまでもなく、今後の人材戦略にも大胆なアップデートが求められる中、自社人事による社内の限定的なノウハウのみでの設計では不十分なケースが増え、外部プロフェッショナルの知見へのニーズが高まっています。

採用コンサルティングは、こうしたニーズに応える、採用段階におけるナレッジ支援ベースでのサポートサービスです。

採用コンサルティングは、他の人事施策や組織計画にまで踏み込み、経営や人事上層部の意思決定を促すための材料提供や提言を行ってこそ意味があります。

そのためには人事や採用の現場で起こっている問題を正しく認識したうえで分析し、中長期的観点から有効な課題解決の手段を提言します。

多くの場合は、この提言に対してトップ層が意思決定を行い、その実現を指示し、人事戦略の実現へとつなげていきます。

その実現をするチームやメンバーが不在または適切なナレッジを保有していないなどの理由で実現が難しい際に、実行部隊として戦略の実現に向けて実行していくのが採用代行(RPO)です。

RPOを提供してい企業が採用コンサルティングを行い、その後の運用とセットでサービス提供を行う場合もあります。

採用コンサルティングと採用代行(RPO)の違い

採用代行(Recruitment Process Outsourcing:RPO)とは、採用プロセスの一部、あるいは全部を委託して、採用業務の遂行までを任せることができるサービスです。

一方、採用コンサルティングは戦略設計や各種ノウハウ提供が主軸となるため、採用業務の遂行は基本的に自社で対応しなければなりません。

上記のとおり採用代行と採用コンサルティングは支援のスタンスが大きく異なりますが、採用コンサルティング会社のなかには採用代行も含めて提供している場合もあります。

こういったケースでは、必要に応じて採用コンサルティングと採用代行を組み合わせて活用できるでしょう。

採用コンサルティングが求められる理由

採用活動は企業活動のなかでも特に重要な施策といえます。なぜなら事業推進の基盤となるのはすべて人材だからです。

そのため企業では人事と現場部門が連携しながら、採用すべき人材の特性を踏まえた採用手法の検討や、採用後の適切な配置などの戦略を策定し、さまざまな取り組みを実施しなければなりません。

一方、採用活動を取り巻く環境は、生産年齢人口の減少といった影響を受けて、年々厳しくなっています。

そういった状況下においても採用活動全体の質を高め、「自社の中核を担い、事業発展に貢献できる優秀な人材」を獲得するために、採用コンサルティングを活用する企業が増加傾向にあります。

参考:人事コンサルティング業界 市場規模・動向や企業情報 | 日本経済新聞

採用コンサルティングの主なサービス内容

続いて採用コンサルティングの主なサービス内容をご紹介します。
採用コンサルティングでは主に以下のような支援を提供しています。

  • 採用戦略に関する支援
  • 母集団形成に関する支援
  • 選考プロセスに関する支援
  • 内定者フォローに関する支援
  • 社内採用担当への教育

一つずつ見ていきましょう。

採用戦略に関する支援

採用コンサルティングのサービス内容において、中核となるのは採用戦略に関する支援です。

採用のプロの視点で自社の採用課題を分析し、その結果を踏まえた採用戦略の策定や施策立案などを支援します。

具体的には以下のような提言が得られます。

  • 採用課題の洗い出し
  • 採用活動におけるKGIやKPIの設定
  • 採用プロセスやスケジュール設計
  • 採用ターゲットや訴求ポイントの策定
  • 求人要件などの整理
  • 各選考プロセスにおけるアプローチ設計
  • 採用プロジェクトの体制構築

母集団形成に関する支援

母集団形成に関する支援も受けられます。

採用コンサルティング会社の提言を受けることで、自社にとってマッチ度の高い母集団の形成を図るとともに、効果的な自社アピールを実現できるでしょう。

母集団形成に関しては、以下のような支援が挙げられます。

  • 適切な採用媒体や人材紹介サービスなどの選定
  • 求人やスカウト原稿のチェックと改善点の教示
  • 説明会などのイベント開催におけるノウハウ提供やサポート

選考プロセスに関する支援

採用コンサルティングでは選考プロセスに関わる業務についてもサポートします。

緻密な採用戦略を策定しても、選考プロセス遂行の精度が低ければ、ターゲットとなる人材の採用には結びつかないでしょう。

その点採用コンサルティングの支援を受けることで、選考プロセスの効果を高め、優秀な人材を採用できる確率を上げることが可能です。

具体的な支援内容としては以下のとおりです。

  • 会社説明のシナリオ作成やESシートの設計
  • 面接マニュアルの策定
  • 書類選考や面接におけるポイントの提供
  • 選考データに関する分析や改善点の抽出

内定者フォローに関する支援

内定者フォローも採用コンサルティングの支援対象の一つです。

内定者を適切にフォローしなければ、内定辞退が生じ、投入した工数や費用がすべて無駄になってしまいます。

採用コンサルティングを活用することで適切な内定者フォローを行い、確実な入社へとつなげるようにしましょう。

内定者フォローに関する支援としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 最適な内定通知法の選定
  • 内定者とのコミュニケーションツール選定
  • 内定者フォローの全体プログラム設計
  • 内定者イベントの企画立案
  • 内定式の企画や演出

社内採用担当への教育

採用コンサルティングでは、社内の採用担当育成についてもサポートしています。

採用担当者の採用実践力の向上は自社の採用成果に直結するといっても過言ではないでしょう。

採用コンサルティングをうまく活用することで、採用担当の育成へとつなげ、自社の採用力の強化を実現しましょう。

具体的には以下のような支援内容が挙げられます。

  • 面接トレーニング
  • 各種採用ノウハウの教授
  • 最新の採用手法やツールなどの紹介
  • 同業界における採用事例の共有

採用コンサルティングの費用相場

採用コンサルティングの費用は、各サービス提供会社によって異なります。

採用コンサルティングの料金構造は初期費用と月額費用の二段階になっていて、対象とする支援範囲や内容、規模感などによって金額も大きく変動します。

採用コンサルティングは、あらかじめサービス内容が決まっているパッケージではなく、お客さまの要望を踏まえてカスタマイズすることが主流だからです。

そのため費用感などを把握したい場合は採用コンサルティング会社に相談し、自社が想定している支援内容を踏まえて見積もりなどを出してもらうとよいでしょう。

採用代行(RPO)の費用相場については、「採用代行(RPO)の費用相場は?おすすめの代行会社3つと4つのメリットも紹介」で詳しく紹介しておりますため、ご覧ください。

採用コンサルティング導入の6つのメリット

ここで採用コンサルティングを導入するメリットをご紹介します。
採用コンサルティングには大きく6つのメリットがあります。

  1. 採用のプロからの本質的な提言が得られる
  2. 採用市場のトレンドを踏まえた採用活動を実現できる
  3. 採用コンサルティングの機会を有効活用することで採用ノウハウを蓄積できる
  4. データや根拠に基づいて意思決定を支援してもらえる
  5. 法令遵守とリスク管理
  6. 採用経費の最適化

①採用のプロからの本質的な提言が得られる

採用コンサルティングを導入することで、採用のプロから本質的な提言を受けることが可能です。

採用コンサルティング会社には、採用に関する豊富な経験や専門的な知見を持つプロフェッショナルが在籍しています。

これら採用のプロが自社の採用課題や現状を分析し、その解決策などの提言を実施します。

自社単独では整理できなかった課題や、本質的な問題点などにもたどり着くことができるため、採用活動の効果を大きく底上げできるでしょう。

②採用市場のトレンドを踏まえた採用活動を実現できる

採用市場のトレンドを踏まえた採用活動を実現できる点も、採用コンサルティングを活用する際の利点です。

自社だけで採用に取り組んでいる場合、目の前の選考や応募者対応などで手一杯になり、採用市場のトレンドまでキャッチアップしている時間はなかなか取れません。

その点採用コンサルティングを導入することで、採用市場のトレンドや最新のテクノロジーなどに関する情報を十分に踏まえた提案を受けることができます。

最新のトレンドやテクノロジーを活用した採用体制を構築することで、採用力の大幅な強化を実現できるでしょう。

③採用コンサルティングの機会を有効活用することで採用ノウハウを蓄積できる

採用コンサルティングの機会をうまく活用すれば、自社に高度な採用ノウハウを蓄積できます。

採用コンサルティングではさまざまな採用プロセスにおいて、プロの意見やアドバイスを得ることができます。

これらの内容をしっかりと受け止め、マニュアルなどの形で記録することで、社内ノウハウとして蓄積できます。

採用担当者の教育サービスなども活用すれば、さらに効果的に採用レベルを高められるでしょう。

④データや根拠に基づいて意思決定を支援してもらえる

採用コンサルティングを活用することで、データドリブンな採用活動へと変革できます。

採用コンサルティング会社は、自社の採用活動に関するデータを収集・分析し、これらのデータに基づいた提言を行うため、明確な根拠のある意思決定が可能になります。

これにより採用活動の効果を客観的に評価し、改善点を明確にすることが可能です。

このようにPDCAを回しながら採用活動の改善活動を重ねていくことで、採用成果を着実に高めることが可能になります。

⑤法令遵守とリスク管理

法令遵守とリスク管理においても利点があります。

採用には、男女雇用機会均等法や職業安定法をはじめとした多くの法令が関わっており、これらの遵守が求められます。

とはいえ、法令は定期的に改正されるため、自社担当者だけで正確にキャッチアップするのは大きな負担となるでしょう。

その点採用コンサルティングを活用することで、採用に関する最新の法令を熟知したプロの支援を受けられるため、法令を遵守した採用活動を実現し、法的リスクを最小限に抑えられます。

⑥採用経費の最適化

採用コンサルティングを活用することで、採用経費の最適化を実現できます。

採用のプロの支援を受けることで、効率的な採用プロセスを構築するとともに、ターゲットを絞った採用活動へとシフトすることが可能です。

その結果、無駄な採用活動に割いていた費用を削減でき、採用活動の費用対効果を高められます。

また効果的な採用活動によって募集期間の短縮も見込まれるため、人件費を含めた大幅なコスト削減が可能となる点も見逃せません。

レジェンダ担当者のコメント

以下のような導入メリットも考えられます。

●データや根拠に基づく意思決定を支援
採用活動に関するデータを収集・分析し、データに基づいた意思決定を支援。これにより、採用活動の効果を客観的に評価し、改善点を明確にすることが可能です。

●法令遵守とリスク管理
人事・採用にかかわる業務は、多くの法令による制約を受けます。最新の労働法規や採用に関する法令を熟知したプロによる支援により、法令を遵守した採用活動を進めることができ、法的リスクを最小限に抑えることが可能です。

●採用経費の最適化(多くの場合は削減)
効率的な採用プロセスとターゲットを絞った採用活動により、無駄なコストを削減できます。また、効果的な採用活動による募集期間の短縮を実現することで、人事の人件費を含む大幅なコスト削減も可能です。

採用コンサルティング導入の3つのデメリット

採用コンサルティングのデメリットも押さえておきましょう。
具体的には以下の点がデメリットとして挙げられます。

  • 提言内容を自社で実行できない場合がある
  • 費用対効果が悪くなる可能性がある
  • 十分に前提情報を伝えない場合、効果が得られないケースがある

①提言内容を自社で実行できない場合がある

採用コンサルティングによって提言を受けたとしても、内容次第では自社だけで実行できないケースがあります。

採用コンサルティングはあくまで戦略の策定や、実行時のアドバイス提供などが中心となり、採用プロセスの遂行自体は自社で対応しなければなりません。

そのため、自社のノウハウやリソース次第では、提示された戦略や施策を的確に実行できない可能性があります。

もし提言された戦略を実行できるほどのリソースなどがない場合は、採用代行の併用も検討する必要があるでしょう。

②費用対効果が悪くなる可能性がある

採用コンサルティングを利用した際、自社の課題や戦略などによっては提言内容の規模が大きくなってしまい、コンサルティング費用が膨らんでしまうケースがあるでしょう。

こうしたケースでは、期待する採用成果が出せたとしても、コンサルティング費用なども含めて検証した際に、全体としての費用対効果が悪化してしまう可能性があります。

また現状の採用課題によっては、解決方法として採用コンサルティングを活用した場合、他の解決方法よりも費用が大きくなるケースもあります。

そのためあらかじめ自社の採用課題を整理したうえで、採用コンサルティングが最適解なのかを見極めなければなりません。

③十分に前提情報を伝えない場合、効果が得られないケースがある

十分に前提情報を伝えなければ、想定しているようなコンサルティング効果を得られない可能性があります。

採用コンサルティング会社から適切な提言を受けるためには、自社の事業に関する情報や抱えている採用課題、目指したい状態などをしっかりと伝える必要があります。

これらが十分でない場合、想定していたような成果が得られず、採用活動の費用対効果が悪化してしまう場合があります。

レジェンダ担当者のコメント

採用コンサルティングは、目先の採用目標を達成するためだけではなく、採用力を強化し、中期的な人事戦略を実現するための施策を模索するために利用されることが多いです。

そのため、特定のポジションを埋めるためであるとか、応募者の自社理解度が低いなどの特定の採用上の問題を解決するための手段として利用すると、過剰なコストになるなどミスマッチを起こす可能性があります。

自社の実現したことを明確にし、契約に至るまでにしっかりと意見交換をしたうえで利用の是非をお考えになられるようお願いします。

採用コンサルティング導入が適した企業の特徴

次に採用コンサルティングの導入が適した企業の特徴についてご紹介します。

以下のような特徴がある場合は、採用コンサルティングを導入することで大きな成果を得られるでしょう。

  • 急激に事業が拡大している
  • 人事・採用の専門スタッフが少ない
  • グローバルに事業展開している
  • 採用に苦戦しているポジションがある
  • 採用戦略の大幅な見直しが求められている
  • ミスマッチによる早期離職が多い

それぞれ見ていきましょう。

①急激に事業が拡大している

事業が急激に拡大している企業は、採用コンサルティングの導入を検討するとよいでしょう。

急速に成長している企業は優秀な人材を短期間で確保する必要があるため、一般的な採用活動では採用目標を達成できない可能性があります。

その点、採用コンサルティングを利用することで、企業の状況に合わせた高度な採用施策の立案と実行を実現できるでしょう。

②人事・採用の専門スタッフが少ない

人事や採用の専門スタッフが少ない企業も、採用コンサルティングの利用がおすすめです。

採用専門のスタッフを配置していなかったり、定期ローテーション制度などで長期的に採用に携わる人事スタッフが不在だったりする場合、採用に関するノウハウや経験が蓄積されず、適切な採用活動を実現しにくいといえます。

そういった場合、採用コンサルティングを導入し、外部からの支援を受けることで自社に足りない採用ノウハウを補い、また少数体制でも効果的な採用活動が可能となる施策の提言が受けられるなど、自社の状況に適した採用活動に改善できる可能性が高くなるでしょう。

③グローバルに事業展開している

グローバルに事業を展開している企業も、採用コンサルティングを活用することでより精度の高い採用活動を実現できます。

事業を展開する国や地域によって、採用に関する法令や政治状況なども大きく変わります。
また育ってきた文化や環境にも大きな違いがあるため、求職者の価値観も日本とは大きく異なっているでしょう。

そのため対象となる国や地域、労働者の価値観を踏まえた採用ノウハウを持つ採用コンサルタントを利用することが有効になります。

④採用に苦戦しているポジションがある

採用に苦戦しているポジションがある場合も、採用コンサルティングの導入が適しています。

採用に取り組んできたものの、長らく採用できていないポジションがある場合、そのまま自社だけで継続しても状況は打開しにくいでしょう。

その点、採用コンサルティングを導入することで、そのポジションに最適なアプローチなどを提言してもらえるため、採用に結びつきやすいといえます。

⑤採用戦略の大幅な見直しが求められている

採用戦略の大幅な見直しを実施するうえでも、採用コンサルティングの利用は有効です。

経営者の交代や事業方針の転換が生じた際、採用戦略も従来のものから大きく方向転換しなければならないケースがあります。

こういった状況下で自社だけで採用戦略の大幅な見直しをすると、従来の考えに囚われ、結局方向転換が十分にできず、新たな事業方針と採用活動が連動していないといった事態に陥りかねません。

一方採用コンサルティングを導入すれば、経営者の方針や転換後の事業などを踏まえた、採用戦略の最適化を実現できるでしょう。

⑥ミスマッチによる早期離職が多い

ミスマッチによる早期離職が多い企業は、採用コンサルティングの導入で状況を改善可能です。

ミスマッチを原因とした早期離職者が多い場合、自社の採用プロセスのいずれかで、大きな課題を抱えている可能性があります。

採用コンサルティングによって客観的な視点を取り入れることで、自社の採用課題を高い精度で分析でき、適切な対応方法も検討できます。

その結果ミスマッチのリスクを抑え、定着率の向上も期待できます。

レジェンダ担当者のコメント

採用活動はなかなか満点の取れない業務です。

どんなに素晴らしい人材を獲得しても、次の機会も同様の採用成果が出せるとは限らず、社内の関係者が多い分、探れば何かしらの問題が見つかり、対応に追われることも多いでしょう。

しかし、採用活動を俯瞰してとらえれば、良い成果を再現するためのメソッドを見つけ出すこともできますし、問題を再発させない仕組みの整備も可能です。

日々の業務に追われがちな人事に代わり、そうした俯瞰の目で採用活動全体をとらえ、その最適化を行うためにコンサルティングサービスを入れることは、貴社にとっての大きな未来投資につながる判断といってもよいでしょう。

採用コンサルティングを依頼する際の流れ

ここから採用コンサルティングを依頼する際の流れを簡単にご紹介します。

1:依頼すべき内容を整理する

まずは自社の採用課題を5W(What・Why・When・Where・Who)などの視点でできるだけ整理し、どういった内容でコンサルティングを受けるべきかを検討しましょう。

これらの内容をまとめ、依頼書のような形でアウトプットしておくことで、コンサルティング会社との打ち合わせもスムーズに進めることができます。

2:コンサルティング会社と打ち合わせ

次に自社の課題を踏まえながら、親和性が高いと思われる採用コンサルティング会社をいくつか選び、問い合わせましょう。

採用コンサルティング会社の担当者との打ち合わせのなかで、前のステップでまとめた自社課題などをヒアリングしてもらいながら、プランの方向性を詰めていきます。

採用コンサルティング会社の選び方は次項でご紹介します。

3:提案検討・契約締結

続いて打ち合わせ内容を踏まえ、各採用コンサルティング会社から提案を受けることになります。

提案内容について、費用感や実行可能性などを踏まえながら検討し、最終的な依頼先を決めましょう。

依頼先を決めたあとは、コンサルティングの基本契約を締結します。

4:運用開始

契約締結後は実際にコンサルティングプロジェクトを開始します。

事前に受けた提案を軸としつつ、採用コンサルティング会社から課題やアプローチに関する提言を受けながら、採用活動を推進していくことになるでしょう。

運用開始後は定期的に費用対効果を検証し、プロジェクトの継続判断をおこないます。

採用コンサルティング会社の選定ポイント

続いて採用コンサルティング会社の選定ポイントをご紹介します。

採用コンサルティング会社を選ぶ際は、以下のポイントをチェックしましょう。

  1. 実績と経験
  2. 専門性
  3. サポート体制
  4. 最新の採用技術やツールの導入状況
  5. 自社との文化や価値観の適合性
  6. 契約期間と条件
  7. 成功の定義と評価基準

①実績と経験

選定ポイントとして一つ目に挙げられるのは、実績と経験です。

採用コンサルティング会社のこれまでの取引実績や支援した企業の業種、成功事例などを確認しましょう。

特に自社の業界に関した支援実績や経験があるかは重要な点となるため、念入りに確認することをおすすめします。

自社の状況と近いプロジェクト経験が豊富にあれば、安心して任せられるでしょう。

②専門性

次に挙げられるのは専門性です。

採用コンサルティング会社と一口にいっても、それぞれ得意な領域や専門とする領域は異なります。

そのため、自社の業種や課題、採用したい職種やポジションなどを踏まえ、親和性の高い採用コンサルティング会社を選ばなければなりません。

所属しているコンサルタントの実績や経歴、専門分野などを確認することで、自社にマッチしているかをより正確に判断できるでしょう。

③サポート体制

サポート体制も重要な選定ポイントの一つとなります。

採用コンサルティング会社とのコミュニケーション頻度や連絡手段はもちろん、どういったサポート体制によってプロジェクトが進むのかを確認しましょう。

基本的なプロジェクトチームのメンバー以外に、サポート担当者が付くかどうかも確認しておくと安心です。

④最新の採用技術やツールの導入状況

次に挙げられるのは、最新の採用技術やツールを導入しているかという点です。

採用コンサルティング会社が、データドリブンやAIなどの最新技術を組み込んだプランを提供しているかを確認しましょう。

またRPAを用いた採用プロセスの自動化はもちろん、SNSや採用オウンドメディア運用といった領域まで支援してくれるかどうかも、重要なポイントとなります。

⑤自社との文化や価値観の適合性

自社と文化や価値観が適合しているかどうかも重要なポイントです。

自社の文化や価値観などを理解しようとしてくれる姿勢や、それらの内容を踏まえて、自社に最適化された採用戦略を提案してくれるかを確認しましょう。

単純な要件や課題の確認だけでなく、それらの要件を求めている背景や風土などまで把握しようとしてくれるスタンスであれば、安心して依頼できます。

⑥契約期間と条件

続いて挙げられるのは、契約期間と条件です。

平均的な契約期間をはじめ、契約の解約条件やペナルティといった要素を確認しておくことで、運用開始後のトラブルを防ぐことができます。

契約途中でのサービス変更や、オプション追加などにも柔軟に対応してくれるかも確認しておきましょう。

⑦成功の定義と評価基準

選定ポイントの最後に挙げられるのは、成功の定義や評価基準です。

コンサルティングプロジェクトにおける成功を、KGI(Key Goal Indicator:重要目標達成指標)などの定量指標として定義し、KPI(Key Performance Indicator:重要業績評価指標)をベースとした進捗評価や報告が受けられるかも確認すべきといえます。

評価基準が曖昧なプロジェクトは、費用対効果の正確な検証や継続可否の判断ができません。

そのためコンサルティング基本契約に加えて、品質基準や各評価指標などを定めたSLA(Service Level Agreement:サービスレベル契約)を締結してもらえるかを確認しておくとよいでしょう。

おすすめの採用コンサルティング会社9選

今回ご紹介する採用コンサルティング会社は以下のとおりです。

レジェンダ・コーポレーション株式会社 創業28年の豊富な実績を誇る、採用代行を起点とした採用コンサルティングサービス
株式会社リンクアンドモチベーション 心理学や行動経済学をベースとした独自ノウハウを有する採用コンサルティングサービス
株式会社リクルートマネジメントソリューションズ 大手人材サービスグループの豊富な経験を活かして、採用から組織開発まで幅広くサポート
株式会社トライアンフ 社内実験で効果が出ると立証されたノウハウで、企業の採用業務を支援
株式会社ネオキャリア 幅広い人材支援ソリューションを組み合わせたコンサルティングサービス
株式会社ジャンプ 採用ビジョン策定やコンテンツ開発などのサポートも可能な採用コンサルティングサービス
株式会社パラドックス 採用ブランディングによって、マッチ度の高い採用活動を実現できるコンサルティングサービス
株式会社カケハシ スカイソリューションズ 求人広告などの特定課題に特化したプランも利用できる採用コンサルティングサービス
株式会社マイナビ 50年以上にわたる採用支援経験で得た豊富なノウハウを軸に、採用から入社後の立ち上がりまでを支援

それでは一社ずつ見ていきましょう。

1.レジェンダ・コーポレーション株式会社

引用:レジェンダグループ|採用代行-RPO・人事・労務|東京・大阪のアウトソーシング(代行)・コンサルティング会社

おすすめの採用コンサルティング会社として、まずご紹介するのは当社レジェンダ・コーポレーション株式会社です。

当社は創業28年の歴史のなかで培ってきたノウハウに基づき、採用代行(RPO)をベースとした採用コンサルティングサービスを提供しています。

採用ブランドの構築をはじめ、採用戦略や採用フローの設計、担当者へのトレーニングなど幅広いコンサルティングメニューを提供しつつ、応募対応から内定者フォローまでの採用プロセスを代行させていただいております。

詳しくはこちらのページよりご確認ください。

2.株式会社リンクアンドモチベーション

引用:リンクアンドモチベーション(組織開発・人材育成・研修)

株式会社リンクアンドモチベーションは、心理学や行動経済学を応用した独自ノウハウを基に、採用戦略設計や採用力調査などのコンサルティングサービスを提供しています。

インターンシップ企画やリクルーター制度構築などの支援も提供しているほか、人材紹介サービスまで設けているため、自社の採用基盤を構築しながら優秀な人材の提案を受けることもできるでしょう。

3. 株式会社リクルートマネジメントソリューションズ

引用:人材育成・研修・組織開発のリクルートマネジメントソリューションズ

株式会社リクルートマネジメントソリューションズは、リクルートグループのコンサルティング会社です。

長年の人材サービス提供のなかで培ってきたノウハウを応用した、採用コンサルティングサービスを提供しています。

人材要件の策定や選考プロセスの設計、採用活動のレビューといった採用コンサルティングの他、人材開発や組織開発など幅広いテーマでの支援を受けられるでしょう。

4.株式会社トライアンフ

引用:人事・採用コンサルティングで組織を強くする|トライアンフ

株式会社トライアンフは、自社内で実験して成果が出ると立証できたノウハウを起点として、採用コンサルティングや採用代行などのサービスを提供しています。

人事労務管理に関するプロセス改善や人事制度設計に関する支援、CxO(Chief x Officer:最高責任者)などを対象としたエグゼクティブサーチなどを提供している点も見逃せません。

5.株式会社ネオキャリア

引用:株式会社ネオキャリア

株式会社ネオキャリアは人材派遣や人材紹介サービスを軸としつつも、求人広告やダイレクトリクルーティングなどの幅広いサービスを展開しています。

各ソリューションを前提としたコンサルティングサービスを提供しており、自社の課題に合わせて、最適なソリューションを組み合わせた提案を受けることができるでしょう。

また採用代行にも対応しているため、リソースが少ない場合は採用業務自体を委託することも可能となっています。

6.株式会社ジャンプ

引用:採用コンサルティングのジャンプ株式会社

ジャンプ株式会社は人材採用や組織開発におけるコンサルティングサービスを提供しており、戦略立案から実行までをサポートしています。

具体的には採用ビジョンやコンセプトメイキングをはじめ、チャネル設計やコンテンツ開発など幅広い業務の支援を受けられます。

また採用力に大きな影響を持つ経営理念の策定や、人事制度に関するコンサルティングも実施しているため、これらのサービスを利用することで採用力を着実に高められるでしょう。

7.株式会社パラドックス

引用:ブランディング会社|株式会社パラドックス(東京・名古屋・大阪・福岡・沖縄)

株式会社パラドックスは採用ブランディングを主軸に置いた採用コンサルティングによって、さまざまな企業の支援をおこなっています。

採用コンセプトの策定から、コンセプトを軸とした採用コミュニケーションの設計、各種クリエイティブの制作まで対応可能です。

自社独自の強みや魅力が詰め込まれた採用コンセプトを軸に、採用活動を推進できるため、マッチ度の高い人材を集めたい場合は有力な候補の一つとなるでしょう。

8.株式会社カケハシ スカイソリューションズ

引用:株式会社カケハシ スカイソリューションズ

株式会社カケハシ スカイソリューションズは採用から育成、定着までのプロセスを一気通貫でサポートしています。

新卒や中途、外国人など対象とする人材に合わせた最適な採用戦略の策定はもちろん、求人広告の応募増加に特化したプランや人材紹介数増加プランなど、よくある採用課題に合わせたプランが用意されている点も見逃せません。

また、学生と企業のマッチングサイト「ミートボウル」を運営しており、学生と企業との出会いの場を提供している点も特長として挙げられます。

9.株式会社マイナビ

引用:マイナビ研修サービス

大手求人広告サービスとして知られる株式会社マイナビは、50年以上にわたる採用活動の支援経験をベースとした採用コンサルティングサービスを提供しています。

「調査」「設計」「運用支援」の3つのプロセスに応じたコンサルティングを実施しており、課題調査や採用プロセス設計、面接官トレーニングなどの支援メニューを設けています。

その他、新入社員向けトレーニングなどもおこなっているため、採用から入社後の立ち上がりまでトータルにサポートしてもらえるでしょう。

採用コンサルティングに関連したよくある質問

最後に採用コンサルティングに関連した質問として、以下の2点をご紹介します。

  • Q:採用コンサルティングの費用対効果はどのように測定しますか?
  • Q:採用コンサルティングの導入にあたり、社内で準備すべきことは何ですか?

Q:採用コンサルティングの費用対効果はどのように測定しますか?

A:いくつか指標がありますが、代表的なものとしては以下のような指標が挙げられます。

採用コスト 求人広告費といった募集費用の削減がどれだけ達成されたか
採用スピード 採用にかかる時間がどれだけ短縮されたか
定着率 採用した人材の定着率が向上したかどうか
パフォーマンス 採用した人材の業績や貢献度がどれだけ向上したか
満足度 採用活動に対する候補者および採用担当者の満足度

Q:採用コンサルティングの導入にあたり社内で準備すべきことは何ですか?

A:以下のような準備を進めていただくと、スムーズな導入が実現できます。

現状分析 現在の採用プロセスや課題の整理
データ提供 採用に関するデータや過去の採用実績の提供
担当者の選定 コンサルティングプロジェクトに参画する社内メンバーの選定
目標設定 採用における具体的な目標の設定
コミュニケーション 社内関係者との連携体制の構築

ただし、これらはコンサルタントと相談しながら決めることも可能ですので、まずは気軽に採用コンサルティング会社に相談することをおすすめします。

まとめ|採用コンサルティングをうまく活用して採用活動の精度を高めましょう

採用は企業において最も重要な活動の一つです。

しかし採用に関わる業務は多岐にわたり、それぞれ高い精度で遂行するには専門的なノウハウや豊富な経験が求められます。

採用コンサルティングを利用することで、ノウハウやリソース不足を補いながら採用活動全体の精度を高められるため、優秀な人材を採用できるようになります。

ただし提言された内容によっては自社リソースだけで対応できなかったり、費用対効果が悪化したりする可能性はあります。

こういった事態を防ぐためにも、自社の課題を明確にしたうえで、適切な採用コンサルティングサービスを選ぶ必要があるでしょう。

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この記事の監修者

牧野 和治
採用支援事業部 ユニットマネージャー コンサルティング担当

■経歴
入社以来、人事アウトソーシングの採用領域に専門的に従事。特にメーカー・金融・IT業界のプロジェクトマネジメント経験多数。採用活動立案・推進や母集団過多時のスクリーニング、採用ターゲティング設計、選考プロセスにおける自社ブランディング策構築、アセスメント基準の最適化に実績あり。現在は最新市況を踏まえた事業ナレッジ構築チームの責任者。

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