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想い切りトーク Vol.026 後編

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相談される人事であれ!
会社にエネルギーを与える存在に

取材日: 2019/02/04

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MISSIONカルチャーの浸透に努力を惜しまない

南 由紀

北澤
では、今現在ということになりますが、損保業界にまた戻られましたね。
そうなんです。自分が最初にキャリアをスタートさせた損保業界に、20年の時を経て戻ってきたわけです。何もわからない自分を、社会人として教育してくれたのがAIUだったので。チャブに入社するにあたり、自分が外に出ていろいろ学んで、経験してきたことを恩返しできればいいなという意識がありました。
北澤
移られてどうでしたか?
私がやるべきことはこういうことなんだ、と思われたことはございますか?
私が入社したとき、同時期にブラッド・ベネット代表取締役社長兼CEOが新しく就任しましたので、社長や役員と私が信頼関係をいかに構築できるかが最初の勝負だろうと思いました。それが私のチームが信頼されるまず第一歩になると思いました。
北澤
人事で社長と信頼関係を作るというのは、たとえば、どんなことがありますか?
社長が考えていることを理解できないと、人事は任せてもらえないと思いましたので、彼の考えていることや想いを理解し、言葉の壁はもちろんありますが、どんどん入っていこうと。
北澤
信頼関係が出来上がってきて、今度はご自身として、出てきた人事課題はありますか?
カルチャーの浸透ですね。社長が着任したときに、「自分が新しい会社に来たときに見るポイントが3つある」と言いました。それが「Energy」「Discipline」「Execution」です。最初の役員会議だったと思いますが、それを聞いたとき、すごくわかりやすいと感じました。また、「Energy」が一番にあがったことも、人事としてはありがたかったです。社員がエネルギーにあふれているか、組織にやる気があるか。そこに主眼があることがわかり、人事として、それをサポートしていくにはどうしたらいいのだろうと、すぐに考え始めました。
北澤
“Discipline”は、規律?鍛錬?どちらの意味ですか?
これは、日本語に直すのは今でも苦労するのですが、「プロ意識」と言ったほうがいいのでしょうか。結果を出すためには、日々の努力だとか、約束を守るとか、やると言ったことは必ずやるということが必要になってきます。そういうことを「Discipline」と言っています。
北澤
3つ目のExecution(実行)は?
これは、本当にチャブが求める人材、人物像です。Executionできる人。その裏にEnergyがあり、Disciplineがあるので、最後の結果がExecutionになります。もし、ひとつだけと言われたら、この言葉にすべて包含されていると思います。
北澤
優秀な人ほど忖度してExecutionできないということもありますが、その辺は、どう捉えていますか?
忖度するというのは、「これを言ったら怒られるだろう」とか、「これを言うと気に障るので聞いてもらえないだろう」と思うから、言わないわけですよね。そうならないためには、リーダーがいかにオープンだよと思わせることができるかだと思います。
社長は、ずっとAccessibility(風通し)ということを言っていますが、たとえば、社長と私で1ヶ月に1回、少人数を集めて、インサイトランチというランチミーティングを行なっています。それは何かというと、「社員のどんな声にも耳を傾けるよ」という場です。このような取り組みから、人と人とが仕事をしていくとはどういうことなのかを深く考えて、組織を良い方向に持っていくということを、積み重ねているところです。
北澤
御社の場合は、権限はわりとはっきりしているのですか?
はい。社長が各役員に言っているのは、“Accountable each other”ということです。そういう意味では、人事に関しては任せたと。“You can do it”ということなのです。でも、もし君がやらないなら他の人がやるよという厳しさもあります。
北澤
なるほど。では、これから御社が目指す、理想の組織というのは?
そうですね。昨年、社員の声をもとに役員で何度も話し合い“Common Purpose”(共通の目的)を作りました。これは「なぜチャブで働くのか?」という「なぜ」の部分を定義しようと考えたものです。契約者であるお客様に対して、代理店やブローカーなどのビジネスパートナーに対して、社員に対して、どんなバリューを提供していくのかということを具体的な言葉にしました。1つ目は、保険会社として、お客様が困難に直面したとき、確実に力にならなければならないということ。2つ目は、2020年にチャブは日本で創業100周年を迎えますが、これまで二世代、三世代に渡り仕事をしてくれている代理店さんもたくさんいるわけです。この先、世代が替わっても、将来に向かって、チャブとビジネスをしてよかったと思ってもらえるよう、我々は行動しなければいけないという思いが込められています。3つ目は、一緒に働く社員に対して互いが成長の機会、育成に対してコミットしますと。この3つの”Common Purpose”を基に、去年、リーダーシップ研修を行ないました。

Common Purpose(共通の目的)

  • 私たちは、お客様が困難に直面した時、お客様に確かな安心と補償を提供します。
  • 私たちは行いのすべてを通し、後に続く者たちの良き先人となるよう務めることで、今の時代を切り開いた諸先輩方やディストリビューション・パートナーが残してくれた貴重な財産に敬意を表します。
  • 私たちは、高い基準と倫理観を掲げ、その実践を通して将来のリーダーを育成します。
北澤
ほぼ共通の思いというのを一緒に持つということは非常に大事なことだと私も思います。
“Common Purpose”を理解しながらチームを引っ張ってくれるリーダーというのが、まさにチャブが求めるリーダーシップです。カルチャーを柱としたリーダーシップ研修をした際に、トレーニングに参加したマネージャーが、「カルチャー元年ですね」と言ってくれました。私もタウンホールミーティングで社員に向けてカルチャーの重要性について話をさせてもらい、“Common Purpose”について理解してもらうために、繰り返し発信しています。機会があるごとにカルチャーと結びつけて話をしていく、その努力を惜しまないようにしています。カルチャー浸透に近道はないですよね。

MESSAGE常にポジティブで会社に
エネルギーを与える存在であること

南 由紀

北澤
では、これからの人事パーソンにとって、必要なことは何だと思われますか?
ビジネスから信頼される、相談される存在にならないと、人事はもういらないと言われるときが来ると思います。スキルだけなら、外に求めることもできますが、相談はやはり外にはできないわけですよね。会社の状況をわかった上で、どんなソリューションを出してくれるのか、どんなアドバスを出してくれるのかというのが、人事に求められるものです。「相談される人事」というものを各自が考えていかなくてはならないでしょう。相談されるためには信頼される必要があり、良いアドバイスをするには、知識やスキル、経験も必要になります。
北澤
世の中の人事パーソンに、いいたいこと。メッセージがあれば。
抽象的な表現かもしれませんが、人事は、会社にエネルギーを与える存在であってほしいと思います。人事は、人を育てるためにいる存在ですから、当然、誰よりもどんな部署よりも、社員のモチベーションをリードしていかないといけない。人事は、やはりポジティブなのがいいですね。いつもポジティブでいることは難しいのですが、それが求められるのが人事ではないでしょうか。
北澤
なるほど。ポジティブな人格を作るためには、日々、どんなことを心がければいいでしょうか?
私の場合は、常に「なぜやっているのか?」ということを自分に問いかけるようにしています。「Why」という部分ですね。仕事をする中で、良い結果が出ることもあれば、そうではないこともあります。信念があってやったことならば、失敗しても、もう一度チャレンジできます。ネガティブなことが起きたからと言って、そこであきらめてしまえば終わりです。もう一回やろうと思える人は、「なぜ自分はこれをやっているのか」ということを、自分に問いかけられる人だと思います。
北澤
「Why」という問いかけは、非常にいいと思います。
人事としては、社員がこの会社で働くことを誇りに思ってくれることが、非常にありがたいですね。幸せに働いている人がたくさんいることで、この会社で働きたいと周囲のみなさんが思ってくれます。働く人が幸せであることがとても大切なのです。

南 由紀

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