採用コラム

面接官は応募者の価値観や行動特性の情報収集をせよ

面接官は良きInterviewerであれ

新卒採用を実施する多くの企業にとって、まさにトップシーズンに当たる4月も下旬を迎えました。
採用活動を継続する企業にとっては、今後の面接はこれまで以上に重要なフェーズになるのではないでしょうか?
そこで今回は、採用選考の代表的な手法「面接」について、改めてその位置付けや、「面接官」としてのあるべき姿を考えてみたいと思います。

面接官は評価者である前にInterviewerであるべき

面接とは、物理的・時間的制約の大きい中で、評価に必要な情報を応募者から直接収集し、その情報に基づき応募者を評価する行動です。
一見当たり前のようですが、それを実践できている面接官は少なく、応募者に関する情報を十分に収集することなく、印象や思い込みで評価してしまっているケースが多く見られます。
なぜ、このようなことが起きるのでしょうか?
その原因として、面接における情報収集が非常に難しい、ということが挙げられます。
その難しさとは、「瞬間」ともいえる限られた時間の中で、武装した応募者から「自己申告」すなわち発言や本音を引き出し、時に不要な情報は制御しながら、応募者評価に本当に有効な情報にフォーカスしていかなければならない、というところにあります。
しかし根本の原因は、面接官自身が自分の役割を正しく自覚していないことに起因しているのではないか、と私は思っています。

「面接」は、英訳すると「Interview(Job Interview)」となります。
つまり、面接官は評価者である前にInterviewerである、という原則を表しているのです。

適切な情報収集のためには、採用基準を理解することが不可欠

ひと言で情報収集と言っても、その情報の種類は、応募者のパーソナリティ、興味、能力、技能、価値観、思考特性、行動特性など多岐に渡ります。限られた時間の中で、これらの情報を網羅的に収集することは困難です。
では、面接官はどの様な情報を収集することを目指せば良いのでしょうか?
その指標は、自社の採用基準、そして担当する面接ステップの評価項目以外にありません。

採用基準や評価項目を理解せずに面接を実施すると、結果として応募者の評価には役に立たない情報だけが残ります。
面接は、「どのような情報を引き出すか」という明確なテーマを持って臨むことが必要なのです。

実際、私がさまざまな企業で面接に同席させていただいていると、応募者に意図が分からない質問を投げ掛ける面接官や、明確化されている採用基準や評価項目に関する情報を収集しない面接官、ここぞという重要なところで話の掘り下げをせずに話題を変えてしまう面接官などに出会うことが良くあります。

面接官は、正しい理解と確固たる目的を持って面接に臨むべきであると思います。

本音の情報を引き出すために、応募者に興味・関心を持つ

面接では質問による情報収集に徹すること、その質問は採用基準に基づいたものにすることが重要ですが、最後は応募者に興味・関心を持って面接に臨めるかどうかがポイントです。

応募者は自分に興味・関心を持ってくれていない(或いはそのように映る)面接官に対して、自分を曝け出そうとはしません。
良い面接官とは、心地よい空間を演出し、Interviewを通して応募者との信頼関係を構築し、何より最後まで応募者に興味・関心を抱き続け、結果として他社の面接官が引き出せない情報や本音を引き出すことができる面接官です。

短時間で応募者を見極められる面接官が本当に良い面接官なのではない、と私は思っています。

面接官の方は、ぜひ次の面接に臨む前に一度立ち止まり、面接の意義や、自らの面接官としての在り方をセルフチェックしていただきたいと思います。
そして、本当の意味で自社の採用成功にコミットできる面接官となっていただけることを願っています。

採用支援事業部 リーダー H.H

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