採用コラム

採用のミスマッチを減らすための面接官の果たす役割

採用のミスマッチを減らす、価値観の測定

気が付けば、もう2月。新卒採用はもう少しでピークを迎える。
当社にも、4月からの面接に備えた面接官トレーニングの問合せが多くなっている。

面接官の果たす役割は本当に重要。その判断が応募者の合否を決定するわけで、そこで見誤ると、応募者だけでなく採用する企業にとっても不幸なことになりかねない。ただ、複数の面接官がいる場合、なかなか同じ目線で見られなかったり、見極める力に差があったりするのも事実だ。もっと適切に応募者のことを見極められないだろうか。

特に面接での見極めが難しいのは、仕事の価値観。
もちろん、経験や能力も非常に重要な要素だが、経験や能力は、面接する側にその力量があれば、測定することが比較的容易。
人は過去の行動には嘘をつきづらい特性を持つので「その能力を発揮した具体的な経験」を、論理的に確認していけば見極められる。

『優秀でやる気があっても、うまく組織や仕事に馴染めない。』という類の悩みがある企業も多い。
そのミスマッチの原因は「仕事において大切にしている価値観が違うこと」に大きな要因があるのではないかと思っている。

ここでいう価値観とは"行動する上で大切にしている価値は何か"のことだ。
例えば、他者の気持ちを何より優先することに価値を置いているのか、自分の気持ちを優先することに価値を置いているのか。あるいはチームメンバーみんなで成果をあげることに価値を置いているのか、一人でコツコツする仕事に価値を置いているのか。

良い悪いの問題ではなく、会社が求める所とマッチングしているかどうかがポイント。
これを確認しなければならないので難しい。価値観は目に見えるものではないから論理的な確認が難しいし、更に本人も意図せずして真実を語っていない場合もある。

こういった背景もあり、当社では仕事の価値観を測定するために、EIを活用した適性検査を中途採用の現場で導入している。そして今後、私たちのお客様にご提供させていただくことを前提に、フィージビリティスタディも兼ねている。
(EIとはエモーショナルインテリジェンスのことで、情動を知覚し、思考の助けとなるよう情動を生み出し、情動や情動的知識を理解し、そして情動を管理する能力のこと。詳しくはまた次回)

実は、このEIのテスト運用をレジェンダで行うことは、非常に有効。
なぜならば、仕事の価値観は、当社の採用のカナメだから。

当社の場合、アウトソーシングの仕事の特性上、ピーク時にお客様が処理しきれない業務を請け負うことがあり、そういった短期間で膨大なボリュームの業務をこなすにはチームで行うことが基本。だから、チームワーク業務にマッチする仕事の価値観をもっていないと続けられない可能性があったりする。

現在、様々なサンプルを確認しながら、その有効な活用方法を検討中。
実際、自分自身でも受験したのだが、その結果を見てびっくり。「一緒に働くメンバーとうまくやって行こうとしているため、自身を犠牲にしても、他者の満足を優先するような行動をとる可能性があります。一方で、望ましくない環境下に置かれたり、組織と自身の目標が合致しない場面に置かれると、周囲に配慮はするものの、折衝することをしないで進めてしまい、やや強引な行動を取る可能性があります。 。」と分析された。
驚いたのは後半の分析。
そうか、たまに粘り強く交渉するのが面倒になって、一人で判断して進めてしまったりするのは、この部分だったのか。
20年働いていて、おぼろげながらしかわかっていなかった自分の行動のパターンがずばり的中。
しかも、これはたった10分のテストでわかったことだ。

EIを活用した選考スキームの構築はまだ始めたばかりだが、
「お互いに仕事で行動するときに大切にしている価値観があっているかどうか」
EIで不幸なミスマッチが減らせるのではないかと期待で胸をふくらませている。

人事・労務支援事業部 マネージャー R.N

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